仕事と子育て
2020年09月09日17:26女性が当たり前にいる、それがダイバーシティ
先日、大阪市の男女共同参画関係の外郭団体から取材を受けて、情報誌に記事を掲載していただきました。
雑多なお話をうまくまとめていただいて、ああ回りの方から見たら、そうなんだなって気づかされる部分もあります。
ちょっと恥ずかしいですが、よろしければ、ご笑覧ください。
http://www.creo-osaka.or.jp/publish/pdf_creo/creo_202008p2_3.pdf
雑多なお話をうまくまとめていただいて、ああ回りの方から見たら、そうなんだなって気づかされる部分もあります。
ちょっと恥ずかしいですが、よろしければ、ご笑覧ください。
http://www.creo-osaka.or.jp/publish/pdf_creo/creo_202008p2_3.pdf
2019年05月26日14:41学生の目から見た「企業」と「人材」
少し前のことになるが、大阪府内の某大学で特別講義をさせていただいた。
講座名は「現代産業論」と大きいが、私へのリクエストは「現代の企業経営をとりまく問題およびそれに対する企業の対応」について、そして「中小企業診断士」という資格や仕事の内容についても少し紹介して欲しいというものであった。
まず、「企業とは何か」という問いかけをすると、「モノを売って儲けるところ」「ヒトが集まって仕事をするところ」といった回答が返ってくる。就活を控えた学生から見た「素」の企業像である。
そこで、今回は、少子高齢化、人手不足といわれるように「ヒト」に注目が集まる時代なんだよということで、経営資源の中でも「ヒト」に焦点をあててお話をした。
「人財」「人材」「人在」「人罪」という話。また、バイトテロやコンビニの24時間営業など、身近な話題も取り上げた。
授業終了後の出席者のレポートから感想を拾って紹介すると、
・これまで就職先として中小企業より大企業の方がいいと思っていたが、自分が人材として活躍できるのは中小企業の方がいいかもと思った(別に私はそうは勧めていませんが・・)
・今のバイト先では、社員や先輩の中に「人在(いるだけの人、言われた仕事をするだけの人)」が多いと思った。自分は「人材」以上になりたいと思った
一方では、
・レオ〇レスのような不正が社内で起きたとき、自分は間違いに気づいても上司に逆らう意見をはっきり言うことはできないと感じた(きわめて正直な感想だけど・・)
・バイト先に外国人が増えたが、多くは留学生で、自分の目から見て彼らは「過労(働きすぎ)」です
また、コンビニで深夜バイトをしている学生からは、
・いつでも開いているという安心感という意味で重要な役割を果たしていて、急な残業で終電がなくなりひ食料や歯ブラシを買いにくる人もいるので役だっていると感じている。だから、24時間営業廃止には反対
といった正直で貴重な意見もあった。
授業中に積極的に発言することは少ない学生たちも、ひとりひとりは、自分の目線で結構しっかり考えていて、私が伝えたかったことは、概ね伝わったようでひと安心した。
そして、一番反応が多かったのは「人材」のくだりで、自分は「人財」を目指す、「人在」にはなりたくないという意見が多数あった。こういう学生を本当に「人財」に育てていくのが、経営者や先輩の責任だな。
最後に、「先生の話は、優しい口調で聞きやすく分かりやすかった」という感想をいただき、ホッと和ませていただいた。
講座名は「現代産業論」と大きいが、私へのリクエストは「現代の企業経営をとりまく問題およびそれに対する企業の対応」について、そして「中小企業診断士」という資格や仕事の内容についても少し紹介して欲しいというものであった。
まず、「企業とは何か」という問いかけをすると、「モノを売って儲けるところ」「ヒトが集まって仕事をするところ」といった回答が返ってくる。就活を控えた学生から見た「素」の企業像である。
そこで、今回は、少子高齢化、人手不足といわれるように「ヒト」に注目が集まる時代なんだよということで、経営資源の中でも「ヒト」に焦点をあててお話をした。
「人財」「人材」「人在」「人罪」という話。また、バイトテロやコンビニの24時間営業など、身近な話題も取り上げた。
授業終了後の出席者のレポートから感想を拾って紹介すると、
・これまで就職先として中小企業より大企業の方がいいと思っていたが、自分が人材として活躍できるのは中小企業の方がいいかもと思った(別に私はそうは勧めていませんが・・)
・今のバイト先では、社員や先輩の中に「人在(いるだけの人、言われた仕事をするだけの人)」が多いと思った。自分は「人材」以上になりたいと思った
一方では、
・レオ〇レスのような不正が社内で起きたとき、自分は間違いに気づいても上司に逆らう意見をはっきり言うことはできないと感じた(きわめて正直な感想だけど・・)
・バイト先に外国人が増えたが、多くは留学生で、自分の目から見て彼らは「過労(働きすぎ)」です
また、コンビニで深夜バイトをしている学生からは、
・いつでも開いているという安心感という意味で重要な役割を果たしていて、急な残業で終電がなくなりひ食料や歯ブラシを買いにくる人もいるので役だっていると感じている。だから、24時間営業廃止には反対
といった正直で貴重な意見もあった。
授業中に積極的に発言することは少ない学生たちも、ひとりひとりは、自分の目線で結構しっかり考えていて、私が伝えたかったことは、概ね伝わったようでひと安心した。
そして、一番反応が多かったのは「人材」のくだりで、自分は「人財」を目指す、「人在」にはなりたくないという意見が多数あった。こういう学生を本当に「人財」に育てていくのが、経営者や先輩の責任だな。
最後に、「先生の話は、優しい口調で聞きやすく分かりやすかった」という感想をいただき、ホッと和ませていただいた。
2019年04月09日21:32【出版のお知らせ】働き方を会社にまかせない〜これからの時代の「自分らしい」を創るために〜
『働き方を会社にまかせない〜これからの時代の「自分らしい」を創るために〜』 というタイトルの書籍を、Amazon「オンデマンド(ペーパーバック)」で出版しました。
「働き方改革」の時代は、「自分の働き方やキャリアを自分で決める」時代!
中小企業診断士が経営とキャリアを磨くことの共通点に着目し、誰もが自分の人生の経営者として、経営者の視点でキャリアについて考えることを分かりやすく述べた書 という内容の本です。
これまでに研修や相談などでお伝えしてきた内容をまとめる機会をいただき、出版にこぎつけました。
企業や組織の中で働く方にも、また、自分で独立・起業して働く方にも、あるいは、副業・複業を持つ方にも、キャリアの考え方の参考にしていただければと思います。
ぜひ、ご一読ください!
https://amzn.to/2FRv1kz (Amazonのサイト)から購入いただけます。
本の内容に準じた研修・セミナーも喜んで承ります^−^
※補足:「オンデマンド(ペーパーバック)」は、普通の本とほとんど変わらない紙の本ですが、文字通り本の内容データのみをアマゾンが保持していて、注文が入ったら(オンデマンド)一冊一冊印刷して、購入者に送るシステムです。
普通の出版のように、数千冊、数万冊と出版社が印刷して保管だ配送だ返品だとしたりせず、注文が入ってから一冊ずつ印刷する、という、ある意味「エコな出版システム」なのです。
勧めてくれたベンチャー企業の応援の気持ちもあって、今回の企画となりました。
皆さん、下記サイトからのご注文、応援よろしくお願いいたします^−^
https://amzn.to/2FRv1kz
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中小企業診断士が経営とキャリアを磨くことの共通点に着目し、誰もが自分の人生の経営者として、経営者の視点でキャリアについて考えることを分かりやすく述べた書 という内容の本です。
これまでに研修や相談などでお伝えしてきた内容をまとめる機会をいただき、出版にこぎつけました。
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ぜひ、ご一読ください!
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※補足:「オンデマンド(ペーパーバック)」は、普通の本とほとんど変わらない紙の本ですが、文字通り本の内容データのみをアマゾンが保持していて、注文が入ったら(オンデマンド)一冊一冊印刷して、購入者に送るシステムです。
普通の出版のように、数千冊、数万冊と出版社が印刷して保管だ配送だ返品だとしたりせず、注文が入ってから一冊ずつ印刷する、という、ある意味「エコな出版システム」なのです。
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2018年01月08日15:53「遅咲き管理職 50代の挑戦」
今朝の日経新聞女性面(?)の記事、「遅咲き管理職50代の挑戦」を読んで、「そうそうそうなんよ」と納得することが多かったので、ちょっとご紹介をと、2年以上お休みしていたブロブを久しぶりに書いてみました^ー^;
遅咲き管理職 50代の挑戦
ちょうどバブル期前後に入社して、男女雇用機会均等法が施行された時期でもあるのに、決して均等な人材育成や処遇を受けて来た訳ではないが、それぞれの場所で力を発揮してきた女性たちが、男性よりも遅れて50代で管理職に登用され活躍しているというもの。結婚・育児を経た人もいれば、そうでない人もいると思うが、男性が役職定年とかでそろそろサラリーマンのアガリを意識し始めるのに比べて、新たな責任・権限を得て活き活きとされているらしい。
そう言えば、私がサラリーマンを退職したのは、もう随分前になるが、同期の男性が昇級したのに女性が(という理由だとは決して言われなかったが)昇級しなかったことで、会社での将来に見切りをつけた30歳のときだった。たかだか3ヶ月半の産休が原因とも思えなかったし、他の同期女性も同じだったから‥。
けど、今になって思うのは、何も同期を意識して競うことはなかったんだ。その代わりに、家族・子どもを得て育児という貴重な経験もできたし、それがその後に仕事にも生きてくるんだから。
いま、育児との両立に悩んでいる年代の女性たち、キャリアアップを模索している女性たちに、ぜひ伝えたい。
人生100年時代とか政府も言っているが、キャリアは、決してスピード競争ではない、キャリアチェンジや、時にペースダウンも含めて、自分らしいキャリア、働き方を見つければいいのだ。そして、それが可能なしくみを作るのが、経営者、マネジメント層、ひょっとして政治家の役割なんだと思う。
私自身、子どもが成人して夫を亡くして、いまが、一番仕事に使える時間が多くなっている。昔の同級生の中には定年後で悠々としている人もいるが、育児などにかかった時間をいま取り戻している感もある。(まあ、体力的に働き過ぎは禁物ですが‥)
女性も男性も、自分らしい人生を選びつつ、世の中に貢献できることが、やっぱり一番だな。もちろん、その裏返しで、他者の人生を等しく尊重することも必要だ。
それが、ダイバーシティの原点だよね。
遅咲き管理職 50代の挑戦
ちょうどバブル期前後に入社して、男女雇用機会均等法が施行された時期でもあるのに、決して均等な人材育成や処遇を受けて来た訳ではないが、それぞれの場所で力を発揮してきた女性たちが、男性よりも遅れて50代で管理職に登用され活躍しているというもの。結婚・育児を経た人もいれば、そうでない人もいると思うが、男性が役職定年とかでそろそろサラリーマンのアガリを意識し始めるのに比べて、新たな責任・権限を得て活き活きとされているらしい。
そう言えば、私がサラリーマンを退職したのは、もう随分前になるが、同期の男性が昇級したのに女性が(という理由だとは決して言われなかったが)昇級しなかったことで、会社での将来に見切りをつけた30歳のときだった。たかだか3ヶ月半の産休が原因とも思えなかったし、他の同期女性も同じだったから‥。
けど、今になって思うのは、何も同期を意識して競うことはなかったんだ。その代わりに、家族・子どもを得て育児という貴重な経験もできたし、それがその後に仕事にも生きてくるんだから。
いま、育児との両立に悩んでいる年代の女性たち、キャリアアップを模索している女性たちに、ぜひ伝えたい。
人生100年時代とか政府も言っているが、キャリアは、決してスピード競争ではない、キャリアチェンジや、時にペースダウンも含めて、自分らしいキャリア、働き方を見つければいいのだ。そして、それが可能なしくみを作るのが、経営者、マネジメント層、ひょっとして政治家の役割なんだと思う。
私自身、子どもが成人して夫を亡くして、いまが、一番仕事に使える時間が多くなっている。昔の同級生の中には定年後で悠々としている人もいるが、育児などにかかった時間をいま取り戻している感もある。(まあ、体力的に働き過ぎは禁物ですが‥)
女性も男性も、自分らしい人生を選びつつ、世の中に貢献できることが、やっぱり一番だな。もちろん、その裏返しで、他者の人生を等しく尊重することも必要だ。
それが、ダイバーシティの原点だよね。
2014年03月20日13:25「女性の活躍」に本気で取り組むために
2013年11月13日08:25なぜ、日本の働く女性は世界一睡眠時間が短いのか?
お友達のツイートで知った記事です。
「なぜ、日本の働く女性は世界一睡眠時間が短いのか −結婚と家事分担・女の言い分」
記事の一部を抜粋すると、
ワーキングマザーの1日の労働時間は、家事育児も加えると、ざっと13時間以上で、この猛烈な忙しさは、ほとんど「ブラック企業」で働く人以上。
男性が家事育児を優先できないのは、「日本の会社は仕事より私事を優先する従業員を罰する」傾向があるから。、「私は出世競争から離脱します」と宣言するようなもの。
一方、ワーキングマザーの奥さんは、育休を取得したり、短時間勤務制度を利用したりした時点で、ある意味、会社に「出世競争の戦線離脱組」と思われてしまっている場合がほとんどだと・・・
片や、北欧系企業などでは、社内でも育児に積極的でない男性は、「人間的でない」と白い目で見られるのだとか。
確かにこの差は、大きい。
国の制度、企業や社会の風土など、日本でも少しずつ変化しているようですが、単一の価値観で勤勉・協調を尊ぶ国民性が、人間的でない働き方を肯定することに繋がっているのなら、「強み」がこれからも本当に「強み」なのか、考えて見る必要がありますね。
「なぜ、日本の働く女性は世界一睡眠時間が短いのか −結婚と家事分担・女の言い分」
記事の一部を抜粋すると、
ワーキングマザーの1日の労働時間は、家事育児も加えると、ざっと13時間以上で、この猛烈な忙しさは、ほとんど「ブラック企業」で働く人以上。
男性が家事育児を優先できないのは、「日本の会社は仕事より私事を優先する従業員を罰する」傾向があるから。、「私は出世競争から離脱します」と宣言するようなもの。
一方、ワーキングマザーの奥さんは、育休を取得したり、短時間勤務制度を利用したりした時点で、ある意味、会社に「出世競争の戦線離脱組」と思われてしまっている場合がほとんどだと・・・
片や、北欧系企業などでは、社内でも育児に積極的でない男性は、「人間的でない」と白い目で見られるのだとか。
確かにこの差は、大きい。
国の制度、企業や社会の風土など、日本でも少しずつ変化しているようですが、単一の価値観で勤勉・協調を尊ぶ国民性が、人間的でない働き方を肯定することに繋がっているのなら、「強み」がこれからも本当に「強み」なのか、考えて見る必要がありますね。
2012年10月26日09:14女性が活躍する上場企業を「なでしこ」銘柄に!
今朝のメディアは、石原都知事の辞任、新党結成のニュースでもちきりですが、日経新聞に次のような記事を見つけました。
経産省と東京証券取引所が、女性が活躍する上場企業を選んで、「なでしこ」銘柄(仮称)として公表する、というものです。(http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS25030_V21C12A0EA2000/)
女性の活躍の基準としては、「女性管理職の割合」「育児支援制度の充実と利用」「トップの方針」‥この他に、勤続年数や有給消化率などが、従来からよく用いられる一般的なものですが、これに、自己資本利益率などの経営指標、財務指標を加えて、株式市場が評価するというということで、かなり思い切った施策ではないかと思います。
企業が、単に福利厚生や社会的責任という意味合いだけでなく、「経営戦略」としてワークライフバランスやダイバシティに取組むことを勧めようとしている私は、このニュースたいへん嬉しく感じました。
従来から、家庭と仕事の両立支援に積極的な企業の方が生産性も高いというデータもあるのですが、株式市場がこれを評価し後押しすることは、たいへん意義深いと思います。
この動き、今後も注目です!
経産省と東京証券取引所が、女性が活躍する上場企業を選んで、「なでしこ」銘柄(仮称)として公表する、というものです。(http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS25030_V21C12A0EA2000/)
女性の活躍の基準としては、「女性管理職の割合」「育児支援制度の充実と利用」「トップの方針」‥この他に、勤続年数や有給消化率などが、従来からよく用いられる一般的なものですが、これに、自己資本利益率などの経営指標、財務指標を加えて、株式市場が評価するというということで、かなり思い切った施策ではないかと思います。
企業が、単に福利厚生や社会的責任という意味合いだけでなく、「経営戦略」としてワークライフバランスやダイバシティに取組むことを勧めようとしている私は、このニュースたいへん嬉しく感じました。
従来から、家庭と仕事の両立支援に積極的な企業の方が生産性も高いというデータもあるのですが、株式市場がこれを評価し後押しすることは、たいへん意義深いと思います。
この動き、今後も注目です!
2011年09月22日02:51非常時にどう対峙すべきか?
最近、日々の取り組みやふと感じたことは、facebook(http://www.facebook.com/#!/profile.php?id=100001960119457)
ログインしていない方は、こちら(http://ja-jp.facebook.com/people/Yukiko-Kitaguchi/100001960119457)
で、アップすることが多くなり、その分、このブログの更新が滞りがちだ。
しかし、ある公的な中小企業の支援機関で、私と背中合わせの席に座っている方から、突然「北口さ〜んブログ楽しみに拝見しています。」「また、アップしてくださいね!」と、声をかけていただき、「ああ〜、やっぱり自分の意見を書くツールとしてブログも意義あるんだな〜」と、改めて嬉しさ半分の責任を感じている。(ありがとうございます。)
ところで、今年は、3月の大震災はもちろんだが、8月9月と台風や大雨による土砂災害など、災害が大変多く発生している。被害に合われた方々には、心よりお見舞い申し上げる、と同時に、今のところ、幸いにも被害に合わずにいる自分や家族の無事に感謝している。
海からも山からも適度に離れた平野部にいて、仕事や買い物も、便利な電車や車であるいはネットで済ましていると、このような自然への畏れも怖さもつい忘れがちだ。
いや、私よりもっと若い世代の方々は、忘れる以前に、知らないのかもわかりない。
そして、その自然との付き合い方も、条件のいい時に(あるいは自分の都合のいい時に)遊びに行き、楽しさだけを味わって帰る、という都合のいいものになってしまいがちだ。
でも、ほんとにそれで、いいのか? これからも大丈夫なのか?
ほんとの非常時に対応できるのか?
昨日も、大阪府下には、少なくとも昼過ぎまで「暴風警報」が発令されていた。ということは、小中学校などはお休み。しかし、基本的に企業は休業にはならない。とすれば、親は仕事に出かけ、子どもは家でお留守番ということになる。
でも、「暴風警報」「大雨警報」がほんとに危険予知の警報なら、これって変じゃないか?
家は、子どもは、誰が守るのだろうか? 家が危険になったら、子どもだけで避難できるのだろうか?
「警報くらいで休んでいられない」「何らかの交通手段がある限りは何としても出勤する」という声もある。
もちろん、職種によっては、自分の家や家族より地域住民の安全を守ってくださる方もいる。
だけど、台風が来るという警報が出て、子どもが休みの日には、親も家に居て、一緒に災害への備えをする方が自然ではないだろうか。子どものいない世帯や都心に暮らす方には、あまり実感がないかも知れないが、こんなところにも、ワーキングマザーは、人知れず苦慮し、気疲れをしているのだ。「警報が来たら真っ先に休む」と思われないために。そして、なおかつ子どもの安全を守るために。
私も、経験がある。下の子が中学生の時、警報で休校だと知るや、何だかニコニコ。親の私は、休みではないので仕事に出かけた後で、何と友達同士で集まってボウリング場に遊びに出かけてたのだ。しかも、電車に乗って…
この時は、結局台風がそれたので、「空振りの警報」となり事無きを得たが、教師の親をもつ友達がこっぴどく叱られ、しばらく謹慎にされたらしい。
もちろん、心配なのは、子どもだけではない。
「自然環境や家庭・家族にどんな危険や不安があっても、仕事を優先し、決して穴を開けない(=迷惑をかけない?)のがプロなんだ」という考え方を、いま一度、各自が見つめ直してみてもいいんじゃないかな。
そんなことを昨日から、考えていた。十分書き切れないが、そろそろ時間切れ。
空は、すっきりしないが、すっかり涼しくなった朝。
今日も一日、元気でがんばろう^ー^
ログインしていない方は、こちら(http://ja-jp.facebook.com/people/Yukiko-Kitaguchi/100001960119457)
で、アップすることが多くなり、その分、このブログの更新が滞りがちだ。
しかし、ある公的な中小企業の支援機関で、私と背中合わせの席に座っている方から、突然「北口さ〜んブログ楽しみに拝見しています。」「また、アップしてくださいね!」と、声をかけていただき、「ああ〜、やっぱり自分の意見を書くツールとしてブログも意義あるんだな〜」と、改めて嬉しさ半分の責任を感じている。(ありがとうございます。)
ところで、今年は、3月の大震災はもちろんだが、8月9月と台風や大雨による土砂災害など、災害が大変多く発生している。被害に合われた方々には、心よりお見舞い申し上げる、と同時に、今のところ、幸いにも被害に合わずにいる自分や家族の無事に感謝している。
海からも山からも適度に離れた平野部にいて、仕事や買い物も、便利な電車や車であるいはネットで済ましていると、このような自然への畏れも怖さもつい忘れがちだ。
いや、私よりもっと若い世代の方々は、忘れる以前に、知らないのかもわかりない。
そして、その自然との付き合い方も、条件のいい時に(あるいは自分の都合のいい時に)遊びに行き、楽しさだけを味わって帰る、という都合のいいものになってしまいがちだ。
でも、ほんとにそれで、いいのか? これからも大丈夫なのか?
ほんとの非常時に対応できるのか?
昨日も、大阪府下には、少なくとも昼過ぎまで「暴風警報」が発令されていた。ということは、小中学校などはお休み。しかし、基本的に企業は休業にはならない。とすれば、親は仕事に出かけ、子どもは家でお留守番ということになる。
でも、「暴風警報」「大雨警報」がほんとに危険予知の警報なら、これって変じゃないか?
家は、子どもは、誰が守るのだろうか? 家が危険になったら、子どもだけで避難できるのだろうか?
「警報くらいで休んでいられない」「何らかの交通手段がある限りは何としても出勤する」という声もある。
もちろん、職種によっては、自分の家や家族より地域住民の安全を守ってくださる方もいる。
だけど、台風が来るという警報が出て、子どもが休みの日には、親も家に居て、一緒に災害への備えをする方が自然ではないだろうか。子どものいない世帯や都心に暮らす方には、あまり実感がないかも知れないが、こんなところにも、ワーキングマザーは、人知れず苦慮し、気疲れをしているのだ。「警報が来たら真っ先に休む」と思われないために。そして、なおかつ子どもの安全を守るために。
私も、経験がある。下の子が中学生の時、警報で休校だと知るや、何だかニコニコ。親の私は、休みではないので仕事に出かけた後で、何と友達同士で集まってボウリング場に遊びに出かけてたのだ。しかも、電車に乗って…
この時は、結局台風がそれたので、「空振りの警報」となり事無きを得たが、教師の親をもつ友達がこっぴどく叱られ、しばらく謹慎にされたらしい。
もちろん、心配なのは、子どもだけではない。
「自然環境や家庭・家族にどんな危険や不安があっても、仕事を優先し、決して穴を開けない(=迷惑をかけない?)のがプロなんだ」という考え方を、いま一度、各自が見つめ直してみてもいいんじゃないかな。
そんなことを昨日から、考えていた。十分書き切れないが、そろそろ時間切れ。
空は、すっきりしないが、すっかり涼しくなった朝。
今日も一日、元気でがんばろう^ー^
2011年08月27日16:05世代交代
私事ですが、夫が、9月末で30数年勤めた会社を退職することになりました。定年までは2年半ほど残していますが、会社の経営環境の変化と、自分の今後のライフプランを考えて、早期退職に躊躇なく応募したようです。
ようです…というのは、私には、ほとんど相談なく、というか、意思決定のあとの事後報告というタイミングだったからですが…。
とは言え、2年以上前から、ある分野に興味をもち、放送大学で一生懸命学んでいたので、妻の私としては、引き止めたり怒ったりするわけではなく、何だか、「ついに新しいステージに移行するんだなぁ〜」というのが、正直な気持ちです。
同期入社の旧友や、大阪から共に東京に拠点を移して頑張ってきた同僚の中にも、今回退職する方は少なくないようですが、妻が仕事を持っている人、単身赴任だった人、既に子どもが独立している人に、即決した人が多かったというのも頷けます。
「亭主、元気で留守がいい」とは、言い古された言葉ですが、留守でいても、一家の主人としての責任感を持って、自分のためだけでなく、家族のために働いてきてくれたことは、感謝しなければなりません。
息子たちも小さいときから、、「ママは、好きで仕事をして自分で忙しくしているように見えるけど、パパの仕事の仕方は、ママとは違うな〜」と、よく言っていました。自営業とサラリーマンの違い、主として家族を支えなければという意識のある父親と、必ずしもそれに拘束されない母親の意識の違いを、子どもながらに感じていたのでしょう。今回の父親の意思決定にも、「これまで家族のために一生懸命働いてきてくれたんだから、これからは自分の好きなことすれば」と、言ってくれています。(ずっと好きなことしている私は、なんて言われるのだろう?)
2ヶ月ほど前に就職の内定をいただいて、来春サラリーマンとなる予定の二男とは、ちょうど入れ替わり。まさに、世代交代で感慨深いものがあります。
(父を見てか)サラリーマンになりたくないと、自由人のスタイルを維持する長男。就活の面接で転勤について尋ねられ、父の現実を思って回答に詰まった二男。いつまで今のペースで仕事が続けられるのかと思いつつ楽観してきた私。父親の意思決定が、それぞれの家族にも何らかの影響をもたらすことだと思います。
当面、私が感じている問題点は、2つ。
ひとつは、東京の家(もちろん賃貸です)の後始末とその後の我が家の心配。持っていったものの数倍もの荷物を大阪に持って帰っては、あきらかに収納ができませんし、半年後には、二男の下宿も引き払うので、心配もダブルです。(もっと早く、断捨離を徹底しとけばよかった>-<)
もうひとつは、定年前後のサラリーマンの退職後のライフプランとそのサポート体制。
夫は、やりたいことがあると言っても、まだ具体的プランがあるわけでもないのですが、中高年の異分野への転換は、本人自体にも、受け入れ体制にも、いろいろハードルがあるということです。
これについては、まだ十分には書けませんが、女性の子育てと仕事の両立、ワーク・ライフ・バランス推進よりも、もっと、野放しなのが、セカンドライフのライフプランではないかと感じます。
退職後は、家でのんびり趣味と孫の世話で・・というのは、今の70代以上の世代。60代は団塊の世代で数が多いということもあり、「新現役」と国も施策を打ち出してきましたが、これまで在籍した業界での経験を活かすのではなく、別の新たなことにチャレンジしたいということは、まだまだ「想定外」なようです。(これは、ちょっと診断士的な視点です。)
エネルギー産業が、石炭→石油→原子力と移り、いま原子力に?が付いているように、夫が長年(私も少しは)在籍した情報処理業界も、激変しています。
我が家の世代交代とともに、世の中のいろんな分野での世代交代を見守りたいと思います。
ようです…というのは、私には、ほとんど相談なく、というか、意思決定のあとの事後報告というタイミングだったからですが…。
とは言え、2年以上前から、ある分野に興味をもち、放送大学で一生懸命学んでいたので、妻の私としては、引き止めたり怒ったりするわけではなく、何だか、「ついに新しいステージに移行するんだなぁ〜」というのが、正直な気持ちです。
同期入社の旧友や、大阪から共に東京に拠点を移して頑張ってきた同僚の中にも、今回退職する方は少なくないようですが、妻が仕事を持っている人、単身赴任だった人、既に子どもが独立している人に、即決した人が多かったというのも頷けます。
「亭主、元気で留守がいい」とは、言い古された言葉ですが、留守でいても、一家の主人としての責任感を持って、自分のためだけでなく、家族のために働いてきてくれたことは、感謝しなければなりません。
息子たちも小さいときから、、「ママは、好きで仕事をして自分で忙しくしているように見えるけど、パパの仕事の仕方は、ママとは違うな〜」と、よく言っていました。自営業とサラリーマンの違い、主として家族を支えなければという意識のある父親と、必ずしもそれに拘束されない母親の意識の違いを、子どもながらに感じていたのでしょう。今回の父親の意思決定にも、「これまで家族のために一生懸命働いてきてくれたんだから、これからは自分の好きなことすれば」と、言ってくれています。(ずっと好きなことしている私は、なんて言われるのだろう?)
2ヶ月ほど前に就職の内定をいただいて、来春サラリーマンとなる予定の二男とは、ちょうど入れ替わり。まさに、世代交代で感慨深いものがあります。
(父を見てか)サラリーマンになりたくないと、自由人のスタイルを維持する長男。就活の面接で転勤について尋ねられ、父の現実を思って回答に詰まった二男。いつまで今のペースで仕事が続けられるのかと思いつつ楽観してきた私。父親の意思決定が、それぞれの家族にも何らかの影響をもたらすことだと思います。
当面、私が感じている問題点は、2つ。
ひとつは、東京の家(もちろん賃貸です)の後始末とその後の我が家の心配。持っていったものの数倍もの荷物を大阪に持って帰っては、あきらかに収納ができませんし、半年後には、二男の下宿も引き払うので、心配もダブルです。(もっと早く、断捨離を徹底しとけばよかった>-<)
もうひとつは、定年前後のサラリーマンの退職後のライフプランとそのサポート体制。
夫は、やりたいことがあると言っても、まだ具体的プランがあるわけでもないのですが、中高年の異分野への転換は、本人自体にも、受け入れ体制にも、いろいろハードルがあるということです。
これについては、まだ十分には書けませんが、女性の子育てと仕事の両立、ワーク・ライフ・バランス推進よりも、もっと、野放しなのが、セカンドライフのライフプランではないかと感じます。
退職後は、家でのんびり趣味と孫の世話で・・というのは、今の70代以上の世代。60代は団塊の世代で数が多いということもあり、「新現役」と国も施策を打ち出してきましたが、これまで在籍した業界での経験を活かすのではなく、別の新たなことにチャレンジしたいということは、まだまだ「想定外」なようです。(これは、ちょっと診断士的な視点です。)
エネルギー産業が、石炭→石油→原子力と移り、いま原子力に?が付いているように、夫が長年(私も少しは)在籍した情報処理業界も、激変しています。
我が家の世代交代とともに、世の中のいろんな分野での世代交代を見守りたいと思います。
2011年08月16日00:56ここまで進んできた企業のワーク・ライフ・バランス支援
お盆休みで、いつもと違ってゆったりと朝食。ふと目にした「日経ビジネス」最新号の記事。
そこには、「まず転勤のあり方を見直そう」という大学教授のコメント。企業側は、本当にその人を転勤させなければならないのか、仕事(役割)面と人選面の両面で見直そうというわけだ。
転勤全般に通用する話ではあるが、記事の本文は、昨今の海外転勤事情についてのもので、「共働き夫婦が増える中で、配偶者の海外転勤で「退職」か「別居(つまり単身赴任)」かの選択を迫られ悩むケースが増えている」。その対策として、「配偶者の海外転勤で退職する人材流出を防ぐために、一定期間の休職を認める企業が増えている」というものだ。
(なるほど、女性診断士の中にも、夫の海外転勤に一家で同行されている方もいるが、退職か休職かを尋ねたことはなかったな〜)
事例として取り上げられている企業は、大手メーカーや商社が中心だが、配偶者が社内に在籍しているかどうかに関係なく休職でき、また、復職後のキャリアについては、キャリア・アドバイザー制度を設けるなど、形式だけでなく企業の本気度が伺える内容だ。
私の世代の友人・知人たちは、特に子どもが小さい(中学生以下の)ときは、妻が仕事を辞めて一家で海外に赴任するのが当り前で、一種のステイタスのようでもあった。
一方、国内の転勤では、(我が家もそうであるが)妻が仕事を持っていたり、子供たちが受験年齢に差しかかると、夫が単身赴任というのが、定番だ。
この記事の表現では、あくまで配偶者となっているが、実際には、夫の海外転勤で妻が悩むケースが大半だろうし、文中にも、女性社員の退職理由として目立って〜ともかかれている。
結婚、出産、育児・・・という人生のイベントには、育児休業法などが整備され、働き続けるための制度と環境がかなり整備されてきたが、夫の海外転勤(もちろん国内でも同じだが)への対応までは、法では面倒を見てくれない。
それでも、女性社員を戦力として人材として、大切に育てていこうと本気で考え、退職しなくてすむような自社の制度を整備する企業が増えていることは、たいへん素晴らしく嬉しいことだ。
中には、夫婦揃って海外転勤したり、妻の方が海外転勤で夫がついていくというケースもきっと出てくるだろう。
経営者や企業人の方をターゲットに、企業にとってのワーク・ライフ・バランス支援をテーマにときどきセミナーをにさせていただいている立場として、「育児休業を取得し復帰した人は、人材としての付加価値が高まる」と、いつも言っているのだが、休職中に海外生活の様々な場面を経験した人は、(休職しながら)さらに大切な人材として価値を高めていくことだろう。
これは、大企業のお話、などと言ってないで、われら中小企業もぜひ真剣に取り組む必要がありそうだ。
そこには、「まず転勤のあり方を見直そう」という大学教授のコメント。企業側は、本当にその人を転勤させなければならないのか、仕事(役割)面と人選面の両面で見直そうというわけだ。
転勤全般に通用する話ではあるが、記事の本文は、昨今の海外転勤事情についてのもので、「共働き夫婦が増える中で、配偶者の海外転勤で「退職」か「別居(つまり単身赴任)」かの選択を迫られ悩むケースが増えている」。その対策として、「配偶者の海外転勤で退職する人材流出を防ぐために、一定期間の休職を認める企業が増えている」というものだ。
(なるほど、女性診断士の中にも、夫の海外転勤に一家で同行されている方もいるが、退職か休職かを尋ねたことはなかったな〜)
事例として取り上げられている企業は、大手メーカーや商社が中心だが、配偶者が社内に在籍しているかどうかに関係なく休職でき、また、復職後のキャリアについては、キャリア・アドバイザー制度を設けるなど、形式だけでなく企業の本気度が伺える内容だ。
私の世代の友人・知人たちは、特に子どもが小さい(中学生以下の)ときは、妻が仕事を辞めて一家で海外に赴任するのが当り前で、一種のステイタスのようでもあった。
一方、国内の転勤では、(我が家もそうであるが)妻が仕事を持っていたり、子供たちが受験年齢に差しかかると、夫が単身赴任というのが、定番だ。
この記事の表現では、あくまで配偶者となっているが、実際には、夫の海外転勤で妻が悩むケースが大半だろうし、文中にも、女性社員の退職理由として目立って〜ともかかれている。
結婚、出産、育児・・・という人生のイベントには、育児休業法などが整備され、働き続けるための制度と環境がかなり整備されてきたが、夫の海外転勤(もちろん国内でも同じだが)への対応までは、法では面倒を見てくれない。
それでも、女性社員を戦力として人材として、大切に育てていこうと本気で考え、退職しなくてすむような自社の制度を整備する企業が増えていることは、たいへん素晴らしく嬉しいことだ。
中には、夫婦揃って海外転勤したり、妻の方が海外転勤で夫がついていくというケースもきっと出てくるだろう。
経営者や企業人の方をターゲットに、企業にとってのワーク・ライフ・バランス支援をテーマにときどきセミナーをにさせていただいている立場として、「育児休業を取得し復帰した人は、人材としての付加価値が高まる」と、いつも言っているのだが、休職中に海外生活の様々な場面を経験した人は、(休職しながら)さらに大切な人材として価値を高めていくことだろう。
これは、大企業のお話、などと言ってないで、われら中小企業もぜひ真剣に取り組む必要がありそうだ。