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オフィスKITS 代表 北口祐規子(中小企業診断士・ITコーディネータ)です。

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2021年10月23日15:26働きがいと「やりがい搾取」
皆さん、こんにちは。
あっという間に季節が変わり、秋が深まってきましたね。

さて、今日も「働きがいのある会社」について、ちょこっと考えてみましょう。

私は、関西e中小企業ラボで「働きがいのある会社」づくりを担当しています。
このブログでも、働きがいのある会社 = 仕事のやりがい × 職場の居心地、つまり、働きがいのある会社になるためには、「仕事のやりがい」と「職場の居心地」の両方を高めることが必要だとお伝えしてきました。

ところが、先日、20代前半の女性から「やりがい搾取」という言葉を聞く機会がありました。

やりがい搾取(さくしゅ)とは、
wikipwdhiaによると、経営者が支払うべき賃金や手当の代わりに、労働者に「やりがい」を強く意識させることにより、本来支払うべき賃金の支払いを免れる行為のことをいう、ということです。

この女性は、経営者が「自分の好きな仕事ができているのだし、多少賃金が安くてもそれなりに「やりがい」を感じてるのだから、辞めることはないだろう」とタカをくくっていることにたいへん腹が立つ、と言っていました。

私は被雇用者ではなく自営業の身ですが、思い返してみれば、クライアントから「あなたを頼りにしているから」と上手に持ち上げられ、その対価となる報酬には反映されないというようなことが、ないとは言えませんね。

我々は、これまで、「仕事のやりがい」は、「自己評価」×「会社の評価(外部評価)」の掛け算で、
「自己評価」は「好き度」×「できる度」、
「会社の評価」は「昇進・昇格・昇給」×「経営理念の共有」×「感謝の見える化」だと考えてきました。

すなわち、「仕事のやりがい」=「好きな度合い」×「できる度合い」×「昇進・昇格・昇給」×「経営理念の共有」×「感謝の見える化」と、すべての要素の掛け算でできています。
どれか一つがゼロになれば、全体がゼロになってしまう訳です。
いくら、本人の好きな仕事で、会社側も言葉で感謝を表現しても、「昇進・昇格・昇給」という実際の報酬や待遇が伴わなければ、「仕事のやりがい」は大きくなりません。

ブラック企業と指摘される企業の中には、この「やりがい搾取」にあたる企業が少なくないとも言われます。

経営者の皆さん、また働く皆さんの会社・職場はいかがでしょうか? 
もし「やりがい搾取」があると感じたら、どうすればいいのでしょうか?

ぜひ、ご一緒に考えて行きましょう。

本記事は、関西e中小企業ラボFBページにも、掲載しています。

コロナ禍で多くの企業経営者が苦しい状況の中で新たな光を探し求めておられる今こそ、「いい人材を採用し、育てて、働きがいのある会社として成長したい」と考えておられる経営者の皆さまに少しでもお役に立つ情報をお伝えしたいと思っています。


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