2021年07月
2021年07月25日19:03「働きがいのある会社」シリーズ その4「会社の評価について納得を得ること」
「働きがいのある会社」シリーズです。
前回は、仕事のやりがい = 自己評価 × 外部評価 なので、
経営者にとっては、「会社の評価(外部評価)について納得を得ること」と、「自己評価がどうなっているのかを知ること」が、仕事のやりがいを高めるための第一歩だということをお伝えしました。
今回は、まずひとつ目の、「会社の評価(外部評価)について納得を得ること」について考えてみましょう。
会社の人事評価と言われて、すぐ頭に浮かぶのは、やはり、給与、役職や部署の配置だと思います。いわゆる、昇進・昇格・昇給が評価の実弾です。しかし、毎年社員全員が、昇格したり昇給する訳には行きません。その分を賞与で補填するケースもあると思いますが、コロナ禍の厳しい経営状況でなかなか思うように支給できない企業も多いと思います。
では、「実弾」以外にどんな評価が社員の納得を得られる評価につながるのでしょうか。
それは、「経営理念の共有」と「感謝の見える化」ではないかと思います。
・「経営理念の共有」…経営理念は、会社の行動指針や果たすべき使命、価値観や基本姿勢を社内外に示すものですが、これを常に社員に示しかつ経営者が率先して実践していることが必要です。そして、社員にも、単に経営理念を共有するだけでなく、実践していることが評価につながると実感してもらうことです。
マズローの欲求5段階説をご存知の方も多いと思いますが、
「生理的欲求」「安全的欲求」「社会的(帰属)欲求」「承認欲求」「自己実現欲求」の5段階で言えば、昇進・昇格・昇給より、経営理念の共有・実践の方が、より高い欲求レベルにあるとも言えるでしょうか。
・「感謝の見える化」…これは、「ありがとう」「ご苦労さま」と言った声をかけることから始まりますが、「月間○○賞」「ベスト○○賞」などと対象や期間を決めて頑張った人に賞を与える、社員同士で対象者を選ぶなど、いろんな方法を工夫している会社をよく見かけます。経営理念に沿った自社に合ったしくみを作ることを、ぜひお勧めしたいと思います。金一封がなくても、オフィスの壁に堂々と表彰状が張り出されて、嫌な気がする人はまずないでしょう。
「会社の評価(外部評価)について納得を得ること」は、言い換えれば、経営者と社員の価値観の共有、円滑なコミュニケーションによって実現できるものだと言うことができると思います。
本記事は、関西e中小企業ラボFBページにも、掲載しています。
コロナ禍で多くの企業経営者が苦しい状況の中で新たな光を探し求めておられる今こそ、「いい人材を採用し、育てて、働きがいのある会社として成長したい」と考えておられる経営者の皆さまに少しでもお役に立つ情報をお伝えしたいと思っています。
前回は、仕事のやりがい = 自己評価 × 外部評価 なので、
経営者にとっては、「会社の評価(外部評価)について納得を得ること」と、「自己評価がどうなっているのかを知ること」が、仕事のやりがいを高めるための第一歩だということをお伝えしました。
今回は、まずひとつ目の、「会社の評価(外部評価)について納得を得ること」について考えてみましょう。
会社の人事評価と言われて、すぐ頭に浮かぶのは、やはり、給与、役職や部署の配置だと思います。いわゆる、昇進・昇格・昇給が評価の実弾です。しかし、毎年社員全員が、昇格したり昇給する訳には行きません。その分を賞与で補填するケースもあると思いますが、コロナ禍の厳しい経営状況でなかなか思うように支給できない企業も多いと思います。
では、「実弾」以外にどんな評価が社員の納得を得られる評価につながるのでしょうか。
それは、「経営理念の共有」と「感謝の見える化」ではないかと思います。
・「経営理念の共有」…経営理念は、会社の行動指針や果たすべき使命、価値観や基本姿勢を社内外に示すものですが、これを常に社員に示しかつ経営者が率先して実践していることが必要です。そして、社員にも、単に経営理念を共有するだけでなく、実践していることが評価につながると実感してもらうことです。
マズローの欲求5段階説をご存知の方も多いと思いますが、
「生理的欲求」「安全的欲求」「社会的(帰属)欲求」「承認欲求」「自己実現欲求」の5段階で言えば、昇進・昇格・昇給より、経営理念の共有・実践の方が、より高い欲求レベルにあるとも言えるでしょうか。
・「感謝の見える化」…これは、「ありがとう」「ご苦労さま」と言った声をかけることから始まりますが、「月間○○賞」「ベスト○○賞」などと対象や期間を決めて頑張った人に賞を与える、社員同士で対象者を選ぶなど、いろんな方法を工夫している会社をよく見かけます。経営理念に沿った自社に合ったしくみを作ることを、ぜひお勧めしたいと思います。金一封がなくても、オフィスの壁に堂々と表彰状が張り出されて、嫌な気がする人はまずないでしょう。
「会社の評価(外部評価)について納得を得ること」は、言い換えれば、経営者と社員の価値観の共有、円滑なコミュニケーションによって実現できるものだと言うことができると思います。
本記事は、関西e中小企業ラボFBページにも、掲載しています。
コロナ禍で多くの企業経営者が苦しい状況の中で新たな光を探し求めておられる今こそ、「いい人材を採用し、育てて、働きがいのある会社として成長したい」と考えておられる経営者の皆さまに少しでもお役に立つ情報をお伝えしたいと思っています。
2021年07月15日16:17「働きがいのある会社」シリーズ その3
前回は、
仕事のやりがい = 自己評価 × 外部評価 あるいは 主観的評価 × 客観的評価
であること、そして、足し算ではなく、掛け算だということをお話しました。
なぜ掛け算なのかと言うと、片方だけが高い値(評価)でも、もう片方がゼロだと全体がゼロになってしまう、つまり、高い方の評価が台無しになってしまうからです。
自己評価が高い社員が、会社側の評価がきちんと受けられないと、結局、自己評価さえもダメにして、やりがいをなくし会社を去ってしまうなんてことは、よく見聞きしますね。
逆に、会社側が一定の評価をしても、本人の自己評価で納得感が得られていないと、せっかくの会社側の評価の効果が薄れ、やりがいが萎んでしまうこともよくあります。
これらの現象(自己評価と外部評価の不一致)は、何故起きるのでしょうか?
また、どうすれば防ぐことができるのでしょうか?
ここでは、まず、経営者の立場で考えてみましょう。
・経営者側がやるべきことのひとつ目は、社員に対して会社の評価に納得を得られるようにすること。
そのためには、
1)経営目標を明確にして、社員と共有すること
2)1)に沿った社員の評価基準を明確にし、かつ基準に沿った各人の評価結果を明らかにすること が必要です。
会社が何を目指していて、そのために自分の仕事のどういう点がどう評価されたのかを丁寧に説明し、納得を得ることが必要です。
・つぎに、各人が、どういう自己評価をしているのかを知ることも重要です。
会社の評価基準・結果と合致していればいいですが、個人の仕事観・価値観は様々で、例えば、高い営業成績をあげ、会社から高評価を得たとしても、そのこと自体にあまり肯定的な自己評価をしない人もいます。
上司にお尻を叩かれたというプロセスに不満があるとか、ライバルが自分よりさらに高い成績をあげたとか、結局、残業が増えて家族・プライベートの時間を犠牲にしたと感じているなど、理由は様々です。
仕事のやりがい = 自己評価 × 外部評価 ですから、
経営者にとっては、「会社の評価(外部評価)について納得を得ること」と、「自己評価がどうなっているのかを知ること」が、
仕事のやりがいを高めるための第一歩なのです。
本記事は、関西e中小企業ラボFBページにも、掲載しています。
コロナ禍で多くの企業経営者が苦しい状況の中で新たな光を探し求めておられる今こそ、「いい人材を採用し、育てて、働きがいのある会社として成長したい」と考えておられる経営者の皆さまに少しでもお役に立つ情報をお伝えしたいと思っています。
仕事のやりがい = 自己評価 × 外部評価 あるいは 主観的評価 × 客観的評価
であること、そして、足し算ではなく、掛け算だということをお話しました。
なぜ掛け算なのかと言うと、片方だけが高い値(評価)でも、もう片方がゼロだと全体がゼロになってしまう、つまり、高い方の評価が台無しになってしまうからです。
自己評価が高い社員が、会社側の評価がきちんと受けられないと、結局、自己評価さえもダメにして、やりがいをなくし会社を去ってしまうなんてことは、よく見聞きしますね。
逆に、会社側が一定の評価をしても、本人の自己評価で納得感が得られていないと、せっかくの会社側の評価の効果が薄れ、やりがいが萎んでしまうこともよくあります。
これらの現象(自己評価と外部評価の不一致)は、何故起きるのでしょうか?
また、どうすれば防ぐことができるのでしょうか?
ここでは、まず、経営者の立場で考えてみましょう。
・経営者側がやるべきことのひとつ目は、社員に対して会社の評価に納得を得られるようにすること。
そのためには、
1)経営目標を明確にして、社員と共有すること
2)1)に沿った社員の評価基準を明確にし、かつ基準に沿った各人の評価結果を明らかにすること が必要です。
会社が何を目指していて、そのために自分の仕事のどういう点がどう評価されたのかを丁寧に説明し、納得を得ることが必要です。
・つぎに、各人が、どういう自己評価をしているのかを知ることも重要です。
会社の評価基準・結果と合致していればいいですが、個人の仕事観・価値観は様々で、例えば、高い営業成績をあげ、会社から高評価を得たとしても、そのこと自体にあまり肯定的な自己評価をしない人もいます。
上司にお尻を叩かれたというプロセスに不満があるとか、ライバルが自分よりさらに高い成績をあげたとか、結局、残業が増えて家族・プライベートの時間を犠牲にしたと感じているなど、理由は様々です。
仕事のやりがい = 自己評価 × 外部評価 ですから、
経営者にとっては、「会社の評価(外部評価)について納得を得ること」と、「自己評価がどうなっているのかを知ること」が、
仕事のやりがいを高めるための第一歩なのです。
本記事は、関西e中小企業ラボFBページにも、掲載しています。
コロナ禍で多くの企業経営者が苦しい状況の中で新たな光を探し求めておられる今こそ、「いい人材を採用し、育てて、働きがいのある会社として成長したい」と考えておられる経営者の皆さまに少しでもお役に立つ情報をお伝えしたいと思っています。
2021年07月13日12:02「最悪のシナリオを覚悟したから明るく対応できている」
先日、ある経営者に最近の経営状況をお伺いした時のことです。コロナ禍で厳しい状況にある経営者の方々に、ぜひご紹介したいお話です。
最悪の月は売上90%減となり、また休業や時短の要請もありという厳しい業界。その中で「社員の雇用を守る」ことを真っ先に宣言し、事業の継続可否について様々な決断と対応を続けておられます。
それでも、ご自身の苦悩・葛藤を表情に出さない姿に「経営状況の厳しい中で、社員さんに明るく接するのはしんどくないですか?」とお尋ねすると、
「コロナでよかったことは、自分も社員も考えたりトライする時間がたくさんとれたこと。」
「金融機関からの借入が増えようと手元資金をともかく一定量確保し、返済できなくなった場合の最悪のシナリオをシミュレーションしてみて、命まで取られることはないと腹をくくってから、明るくできるようになった。社員とも経営状況はしっかり共有している。」とのこと。
サラッとおっしゃいましたが、実際の数字や金額を交えた状況をお聞きしているだけに、すごく重みのある言葉です。
「悲観的に準備し楽観的に行動する」という言葉がありますが、正にそれを実践していますね、と言うと、うなづいておられました。
最悪の月は売上90%減となり、また休業や時短の要請もありという厳しい業界。その中で「社員の雇用を守る」ことを真っ先に宣言し、事業の継続可否について様々な決断と対応を続けておられます。
それでも、ご自身の苦悩・葛藤を表情に出さない姿に「経営状況の厳しい中で、社員さんに明るく接するのはしんどくないですか?」とお尋ねすると、
「コロナでよかったことは、自分も社員も考えたりトライする時間がたくさんとれたこと。」
「金融機関からの借入が増えようと手元資金をともかく一定量確保し、返済できなくなった場合の最悪のシナリオをシミュレーションしてみて、命まで取られることはないと腹をくくってから、明るくできるようになった。社員とも経営状況はしっかり共有している。」とのこと。
サラッとおっしゃいましたが、実際の数字や金額を交えた状況をお聞きしているだけに、すごく重みのある言葉です。
「悲観的に準備し楽観的に行動する」という言葉がありますが、正にそれを実践していますね、と言うと、うなづいておられました。
2021年07月06日16:51「働きがいのある会社」シリーズその2 「仕事のやりがい」について
前回は、「働きがい」って何? 「働きがいのある会社」とはどんな会社? ということで、「働きがい」は、「仕事のやりがい」と「職場の居心地」の両方を掛け合わせたものではないかと、お伝えしました。
今日は、ひとつ目の「仕事のやりがい」について考えたいと思います。
皆さんは、どんな時に仕事にのやりがいを感じますか?
・お客さまに喜ばれた ・上司に褒められた ・(営業成績などの)目標を達成した
・自らが開発など関わった商品がヒットした ・メディアなどに取り上げられた ・(社内外で)表彰された
他にも、いろいろあると思います。
1)結果が数字や形で出ること
2)顧客や上司など外部から明示的に評価されること
といった客観的評価あるいは外部評価が明確になることは、
本人にとって、たいへん「やりがい」を感じる要因だといえますね。
一方で、
・今日のプレゼンは会心のできだった
・この資料は自分で納得のいくできばえだ
・準備にベストを尽くしたので、本番が楽しみだ
など、自分自身で自分を評価できる状態にあるときも「やりがい」を感じるのではないでしょうか。
つまり、
仕事のやりがい = 自己評価 × 外部評価
あるいは 主観的評価 × 客観的評価 ということができます。
やっぱり足し算ではなく、掛け算かな?
次回からは、経営者の皆さんが、社員の「やりがい」をいかに高めて、働きがいのある会社に繫げていくかについて考えたいと思います。
#関西eラボ では、コロナ禍で多くの企業経営者が苦しい状況の中で新たな光を探し求めておられる今こそ、「いい人材を採用し、育てて、働きがいのある会社として成長したい」と考えておられる経営者の皆さまに少しでもお役に立つ情報をお伝えしたいと思っています。
ご興味ある方は、ページへの「いいね!」をよろしくお願いします。
#関西eラボ #働きがいのある会社
今日は、ひとつ目の「仕事のやりがい」について考えたいと思います。
皆さんは、どんな時に仕事にのやりがいを感じますか?
・お客さまに喜ばれた ・上司に褒められた ・(営業成績などの)目標を達成した
・自らが開発など関わった商品がヒットした ・メディアなどに取り上げられた ・(社内外で)表彰された
他にも、いろいろあると思います。
1)結果が数字や形で出ること
2)顧客や上司など外部から明示的に評価されること
といった客観的評価あるいは外部評価が明確になることは、
本人にとって、たいへん「やりがい」を感じる要因だといえますね。
一方で、
・今日のプレゼンは会心のできだった
・この資料は自分で納得のいくできばえだ
・準備にベストを尽くしたので、本番が楽しみだ
など、自分自身で自分を評価できる状態にあるときも「やりがい」を感じるのではないでしょうか。
つまり、
仕事のやりがい = 自己評価 × 外部評価
あるいは 主観的評価 × 客観的評価 ということができます。
やっぱり足し算ではなく、掛け算かな?
次回からは、経営者の皆さんが、社員の「やりがい」をいかに高めて、働きがいのある会社に繫げていくかについて考えたいと思います。
#関西eラボ では、コロナ禍で多くの企業経営者が苦しい状況の中で新たな光を探し求めておられる今こそ、「いい人材を採用し、育てて、働きがいのある会社として成長したい」と考えておられる経営者の皆さまに少しでもお役に立つ情報をお伝えしたいと思っています。
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#関西eラボ #働きがいのある会社
2021年07月01日18:21「働きがいのある会社」(関西e中小企業ラボより)
【働きがいのある会社】
しばらく(長いこと)活動できていなかったのですが、先日から、関西e中小企業ラボ の活動を再開し、「働きがいのある会社」づくり支援担当として、主としてfacebookページ(https://www.facebook.com/kansaielabo)で発信をはじめました。
このブログでも、記事をご紹介していきたいと思います。
コロナ禍にあって多くの企業では、お客さまとの接し方・働き方・職場環境などに様々な変化があったと思います。そして、これらの変化は、コロナが収まった後もすべてが元に戻るという訳ではなく、新たな様式を模索しながら、定着していくものと考えられます。
そんな中で「働きがいのある会社」については、どんな変化があるでしょうか?
従来から、「仕事のやりがいがある」という面と「職場環境が快適である」という面との2つの側面で「働きがいのある会社」について考えてきましたが、このことが大きく変わることはないと考えています。
そして、従業員の多くが「働きがいのある会社」だと感じ、モチベーションを維持しパフォーマンスを発揮してくれる会社は、業績や生産性が向上するという訳です。
ただ、今回のコロナ禍の経験を通じて、「仕事のやりがい」や「職場環境」について、求められるものが少しずつ変化しています。
次回から、皆さんとご一緒に、その点について考えていきたいと思います。
しばらく(長いこと)活動できていなかったのですが、先日から、関西e中小企業ラボ の活動を再開し、「働きがいのある会社」づくり支援担当として、主としてfacebookページ(https://www.facebook.com/kansaielabo)で発信をはじめました。
このブログでも、記事をご紹介していきたいと思います。
コロナ禍にあって多くの企業では、お客さまとの接し方・働き方・職場環境などに様々な変化があったと思います。そして、これらの変化は、コロナが収まった後もすべてが元に戻るという訳ではなく、新たな様式を模索しながら、定着していくものと考えられます。
そんな中で「働きがいのある会社」については、どんな変化があるでしょうか?
従来から、「仕事のやりがいがある」という面と「職場環境が快適である」という面との2つの側面で「働きがいのある会社」について考えてきましたが、このことが大きく変わることはないと考えています。
そして、従業員の多くが「働きがいのある会社」だと感じ、モチベーションを維持しパフォーマンスを発揮してくれる会社は、業績や生産性が向上するという訳です。
ただ、今回のコロナ禍の経験を通じて、「仕事のやりがい」や「職場環境」について、求められるものが少しずつ変化しています。
次回から、皆さんとご一緒に、その点について考えていきたいと思います。