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オフィスKITS 代表 北口祐規子(中小企業診断士・ITコーディネータ)です。

皆さんのお便りお待ちしています。

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過去の記事

2009年06月

2009年06月27日16:23売上目標に思うこと
昨今の景況の悪化で、売上が減少している企業はたいへん多い。私が、最近、訪問させていただいた4社のうち3社がそうであった。

当然のことながら、3社とも経営者は今年度の売上目標を立てている。

1社目は、昨年度の月別売上(いわゆる昨対)が基準である。
しかし4月以降、達成率は60%と厳しい状況が続く。昨年度は、頑張って目標を達成した(つまり一昨年より業績が向上した)後だけに、今年度の昨対の目標値が重くのしかかる。客数の減少する夏場対策に必死である。

2社目は、各部門が調整して商品アイテムごとの売上目標(計画値)を立て、これを積算して全社の目標として出しているが、経営トップがこの目標を吊り上げるため、現場の担当者には、初めから目標達成に対する諦め感が漂っているという。

3社目は、昨年度の売上が7%減で留まったが、今年度はこの7%を取り戻すことを目標に掲げている。しかし、最大手の取引先から厳しい条件を提示され、営業の担当課長は、出張で商談がうまく行かなかったら西方向(大阪)に帰らず東方向に放浪したいと弱気になっている。

職場にITが導入され、結果の数値を分析したり、数値計画を立てたり比較したり・・・これらの作業はたいへんスピーディーかつ楽チンになった。計画を立てることも、修正することも、簡単にできる。カラーでグラフ化してインパクトを高めることもできる。

しかし、目標を社員全員が共有し、ひとりひとりが目標達成のために自分は何をすべきかを理解して日々の仕事に向かうことは、そう容易くはない。

まずは、経営者が自社の現状(実力)を見据え、あるべき方向性を示した上で、売上という数値目標を掲げることが必要だ。

一時的に売上が落ち込んでも、数年先に向けて、今は人材育成や経営基盤の強化、新事業の体制作りに投資する。そんな企業だってちゃんとある。

私の仕事も(報酬アップは期待薄だが)頑張り時だ。

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2009年06月17日01:48女性キャリアの星★1
時事ニュースから・・・

厚生労働省の女性局長が、障害者団体の郵便割引制度に関連して、不正な証明書を発行したとして逮捕された。
彼女は、次期次官の有力な候補だったということで、霞ヶ関でも「女性キャリアの星」と言われた人物だったらしい。

詳しいことは知る由もないが、マスコミの報道を見る限り、大学を出て就職したのは、奇しくも私と同期生だ。均等法も、育児休業制度もない時代。先日、拙ブログにも書いたように、民間企業では「女性は長く勤めるものではない」と面と向かって言われた時代。そんな同じ時代背景の中から、キャリア官僚として局長となり、次官候補と目されるまでには、幾多の困難や試練を乗り越え、さぞかし人知れず努力して来られたことだったろう。

そして、たどり着いた地位が、今回の不正の責任を負う立場だった・・・彼女の犯しただろう罪は罪として許されるものではないのだろうが、女性の社会進出を応援する同世代の同性のひとりとして、やるせなさを禁じえない。

グラスシーリング(ガラスの天井)があると言われる、女性のキャリアの顛末というには、悲しすぎる。

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2009年06月10日01:02「就活」?・・・いまむかし
就職活動が、「就活」と縮められ、「婚活」なる言葉まで出てきた。

マスコミやネットでは、情報過多とも言えるくらい。
大企業、一流(?)企業に、人より先んじて内定を取ろうとすれば、それなりの能力もノウハウも必要なんだろう。エントリーシートの書き方、面接での回答・・・

振り返って、自分のときはどうだったか?(30年以上前の話で恐縮です)

私の一番の関心事は、女性を一人前の戦力として、採用する気があるのかどうかだった。
 面接官(役員)・・・「いつまで働きたいですか?」
 私・・・「結婚退職などせず、ずっと働きつづけます。」
 面接官(役員)・・・「そ〜う、ずっと続けられてもねぇ〜・・・」
何故か、この部分のやりとりだけが、強烈に印象に残っている。
(後に、女性向けのセミナーでも、講師として何度もネタに使わせてもらった。)

今の面接では、こんなアカラサマな女性差別質問はないかも知れないが、就活マニュアルでは、どう対応するように示されているのだろう。
無難な回答ばかり意識しすぎて、本音を出せていないのではないだろうか?

ちなみに、私は、この面接を受けた会社からは無事内定をもらって実際に入社した(私はめでたいことにこの1社しか面接をうけていない)ので、会社名がおわかりのも多いとは思うが、その後、入社3年目に社内結婚し、会社では2例目となる出産休暇をとり、出産後2ヶ月で復職し、勤続7年で(そろそろ同期の男性と昇進の差がつき始めたことも引き金になって)退職した。面接官の役員のことばどおり、ほどほどに辞めたことになる。

現在では、男性も含めて大卒の3割が3年以内に最初に入社した企業を退職するという統計も出ている。まさに、人生にマニュアルなど通用しないのである。

若者よ、どうか、マニュアルやテクニックに頼りすぎて就活をしないで欲しい。
そして、一度、失敗したからと言って、あきらめないで欲しいなぁ。


そんな思いの中で、当時より現在の方がいいなと思うことが、2つある。

ひとつは、インターネットの存在。部屋に居ながらにして、多くの企業の情報をある程度収集することができる。私は、(あこがれていた)首都圏の某企業の情報を調べることも訪問することも叶わなかった。

もうひとつは、選択肢の多様化と、環境やツールが整備されていること。
当時、学生の私は、会社員や公務員の他に、「起業」という選択肢があることなど、思いもよらなかった。また、エントリーシートも、キャリアプランも、自分自身の強み・弱みを分析することも知らなかった。これからは、どんな立場・形態で仕事をするにも、必要なノウハウとなるだろう。


今、自分や妹の息子たちが、各々の「就活」やひょっとして「婚活」に直面する時期にきて、振り返ったり、取り越し苦労をしたりしながら、複雑で不思議な気分を味わっている。

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2009年06月06日09:16国際国流本番(その2)
午後からは、真空計測機器、圧力計測機器など、測定器の製造メーカーである「岡野製作所」(http://www.okanoworks.com/)様を訪問し、ものづくり中小企業の現場を見学させていただいた。

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岡野製作所の岡野社長は、大阪府の事業可能性評価「テイクオフ大阪21」の第1号認定を受けられた方だ。以来、約7年間に渡って170余の認定事業者のリーダー的存在として、自社の事業を進めながら、後輩の起業家を励ましてくださった。国や府のものづくり企業向けの政策に積極的にチャレンジされ、また我々診断士などの専門家とも、いい関係を保っていただいている。

そんなご縁で、工場見学のご無理をお願いしたが、当日は、各セクションの責任者を集め、全社を挙げてたいへん歓待していただいた。特に、2グループに分かれて見学することになり、通訳がおひとりしたいなかったので、急遽、自身が英語での製品の説明をしていただいた研究開発責任者の岡野さん(社長の愛娘さん)の心遣いには、とても感激した。男性と同じ作業着を着て、研究の第一人者でありながら、女性のトイレの心配という細やかなところまで気を遣ってくださった。(こんな若い女性がもっと増えると嬉しいなぁ〜)

組立て・検査など、各作業場の見学のあと、社長から企業側から見た中小企業施策や診断士についてのお話をいただいた。政策・支援を効果的なものにするためには、人と人とのつながり、十分なコミュニケーションが必要だということを繰り返し強調されていた。まさに実感である。

10カ国の中には、同社の計測器が納入されている国もあった。最後に、遠く海の向こうから、見学に来てくださったお礼にと、日本の技術の代表として「消せるボールペン」と、そして、社長の気持ちとして社長直筆の『愛』という字の色紙を全員にプレゼントしてくださった。(写真)

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会社というのが、技術とそれを担う人材とそして社長のマインドで成り立っているということを、見事に世界に発信していただいた。最後に、全員で記念撮影をして帰路に着いた。

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彼らは、これから約1ヶ月近く、研修が続くらしい。すべての日程に同行される通訳の方(彼女もまた心・意図を伝えるすばらしい方)も含めて、皆さんの実り多いことをお祈りします。


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2009年06月04日20:55国際交流本番(その1)
先日、『世界の中小企業政策に関わる人たちに伝える「中小企業診断士」の役割』に書いた、国際交流の本番が昨日だった。

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参加国は、カンボジア、カメルーン、チリ、クロアチア、エルサルバドル、インド、モンゴル、パキスタン、サウジアラビア、ウズベキスタンの10カ国で、それぞれ産業省、経済省、中小企業省などのいわゆる役人さん。中には、投資庁や起業・競争支援・非独占化推進局と訳されている組織の方もおられる。

まず、朝からは、準備したレジュメを通訳の方の力を借りながら説明し、質問を受けた。
通訳の方が、言葉の裏の意図やニュアンスをとってもうまく訳してくださったこともあって、なごやかな雰囲気の中で進めることができた。特に、「giving a littele push」は、皆さんがうなづいてくださったのでホッと(&ニヤっと)した。

事務局の方から、「質問がたいへん多いので説明の時間を予定より10分程度短めにお願いします」と言われたとおり、予定の説明の後には、質問の嵐。各国の経済状況は、一様ではないが、日本の産業の発展を支えてきたともいえる「中小企業」、その中小企業を支援する(と私たちが説明した)「中小企業診断士」に興味を持っていただいたことは確かだ。

「フィーはどれくらいか」「診断士のランク付けはどうしているのか」「中小企業は診断士をどのくらい活用しているか」などど、鋭い質問が次々発せられる。

「自国の企業のために、来てもらえるか?」という質問もあった。

私は、診断士の仕事を通じて、海外の方とお話したのは初めてだったが、紹介したいくつかのHPがすべて日本語表記のページしかなかったことの反省も含めて、これからは、もっと国際的にも開かれた活動を心がけなければならないんだな、ということを痛感した。

写真は、講義後の記念撮影。午後からの見学先(岡野製作所さま)の写真も一部、先にアップします。(⇒状況については、(その2)で報告予定です。)
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2009年06月03日01:00Googleからの連絡5
Google AdSense から、
「お支払いをお受け取りいただくにあたり・・・」という連絡が来た。
しかも、AIR MAILで。

自分のHPの隅に表示していたGoogle AdSenseのクリックによる収益が支払の最低ラインに達したらしい。(半年かかっているが・・・)

手続きが面倒くさそうだが、うまく行けば今月末に振込まれる。

ちょっと嬉しい ^−^;

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2009年06月01日16:07人間ドックで生活の通信簿を受け取る1
昨年の初体験からはや一年、2度目の人間ドック体験。

昨夜は、禁アルコールの他は、いつもどおりの生活で、今朝一番に病院に向かう。
体重計⇒血液検査⇒超音波。
次第に、普段の生活が明らかになって行く。
特に、超音波の検査技師の中年女性との会話でグサッ!

「この辺りに脂肪がちょっと増えてるね〜」
「朝はパン、昼はきつねうどん、夜にしっかり・・・なんてダメよ。」
「仕事で疲れて帰宅したときの甘い物は全部体につくよ。おいなりさん、あんぱん、コロッケは止めて、ジュース程度にしてね。」
「大阪のおばちゃんのアメ玉も1個だけね。」
・・・私の生活見透かされてるぅ〜 ^−^;

お弁当作り、ユニフォームの洗濯、野球応援から、解放され、家事が楽チンになったのをいいことに、夜遅くまでパソコンの前で仕事等々、買い物は車・・・で過ごした一年間の生活の通信簿で数値が上がっていたのが、コレステロール!!

さっそく、今日から心入れ替えて生活しよう!
(・・・今夜は、飲み会だがこの気持ち忘れないゾ!)

皆さん、今日の気持ちを忘れていそうな私を見かけたら、どうぞ叱ってくださいね。

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