大学 少し前のことになるが、大阪府内の某大学で特別講義をさせていただいた。
講座名は「現代産業論」と大きいが、私へのリクエストは「現代の企業経営をとりまく問題およびそれに対する企業の対応」について、そして「中小企業診断士」という資格や仕事の内容についても少し紹介して欲しいというものであった。

まず、「企業とは何か」という問いかけをすると、「モノを売って儲けるところ」「ヒトが集まって仕事をするところ」といった回答が返ってくる。就活を控えた学生から見た「素」の企業像である。

そこで、今回は、少子高齢化、人手不足といわれるように「ヒト」に注目が集まる時代なんだよということで、経営資源の中でも「ヒト」に焦点をあててお話をした。
「人財」「人材」「人在」「人罪」という話。また、バイトテロやコンビニの24時間営業など、身近な話題も取り上げた。

授業終了後の出席者のレポートから感想を拾って紹介すると、
・これまで就職先として中小企業より大企業の方がいいと思っていたが、自分が人材として活躍できるのは中小企業の方がいいかもと思った(別に私はそうは勧めていませんが・・)
・今のバイト先では、社員や先輩の中に「人在(いるだけの人、言われた仕事をするだけの人)」が多いと思った。自分は「人材」以上になりたいと思った

一方では、
・レオ〇レスのような不正が社内で起きたとき、自分は間違いに気づいても上司に逆らう意見をはっきり言うことはできないと感じた(きわめて正直な感想だけど・・)
・バイト先に外国人が増えたが、多くは留学生で、自分の目から見て彼らは「過労(働きすぎ)」です 
また、コンビニで深夜バイトをしている学生からは、
・いつでも開いているという安心感という意味で重要な役割を果たしていて、急な残業で終電がなくなりひ食料や歯ブラシを買いにくる人もいるので役だっていると感じている。だから、24時間営業廃止には反対
といった正直で貴重な意見もあった。

授業中に積極的に発言することは少ない学生たちも、ひとりひとりは、自分の目線で結構しっかり考えていて、私が伝えたかったことは、概ね伝わったようでひと安心した。

そして、一番反応が多かったのは「人材」のくだりで、自分は「人財」を目指す、「人在」にはなりたくないという意見が多数あった。こういう学生を本当に「人財」に育てていくのが、経営者や先輩の責任だな。

最後に、「先生の話は、優しい口調で聞きやすく分かりやすかった」という感想をいただき、ホッと和ませていただいた。