私事ですが、夫が、9月末で30数年勤めた会社を退職することになりました。定年までは2年半ほど残していますが、会社の経営環境の変化と、自分の今後のライフプランを考えて、早期退職に躊躇なく応募したようです。

ようです…というのは、私には、ほとんど相談なく、というか、意思決定のあとの事後報告というタイミングだったからですが…。
とは言え、2年以上前から、ある分野に興味をもち、放送大学で一生懸命学んでいたので、妻の私としては、引き止めたり怒ったりするわけではなく、何だか、「ついに新しいステージに移行するんだなぁ〜」というのが、正直な気持ちです。
同期入社の旧友や、大阪から共に東京に拠点を移して頑張ってきた同僚の中にも、今回退職する方は少なくないようですが、妻が仕事を持っている人、単身赴任だった人、既に子どもが独立している人に、即決した人が多かったというのも頷けます。
「亭主、元気で留守がいい」とは、言い古された言葉ですが、留守でいても、一家の主人としての責任感を持って、自分のためだけでなく、家族のために働いてきてくれたことは、感謝しなければなりません。

息子たちも小さいときから、、「ママは、好きで仕事をして自分で忙しくしているように見えるけど、パパの仕事の仕方は、ママとは違うな〜」と、よく言っていました。自営業とサラリーマンの違い、主として家族を支えなければという意識のある父親と、必ずしもそれに拘束されない母親の意識の違いを、子どもながらに感じていたのでしょう。今回の父親の意思決定にも、「これまで家族のために一生懸命働いてきてくれたんだから、これからは自分の好きなことすれば」と、言ってくれています。(ずっと好きなことしている私は、なんて言われるのだろう?)

2ヶ月ほど前に就職の内定をいただいて、来春サラリーマンとなる予定の二男とは、ちょうど入れ替わり。まさに、世代交代で感慨深いものがあります。

(父を見てか)サラリーマンになりたくないと、自由人のスタイルを維持する長男。就活の面接で転勤について尋ねられ、父の現実を思って回答に詰まった二男。いつまで今のペースで仕事が続けられるのかと思いつつ楽観してきた私。父親の意思決定が、それぞれの家族にも何らかの影響をもたらすことだと思います。


当面、私が感じている問題点は、2つ。

ひとつは、東京の家(もちろん賃貸です)の後始末とその後の我が家の心配。持っていったものの数倍もの荷物を大阪に持って帰っては、あきらかに収納ができませんし、半年後には、二男の下宿も引き払うので、心配もダブルです。(もっと早く、断捨離を徹底しとけばよかった>-<)

もうひとつは、定年前後のサラリーマンの退職後のライフプランとそのサポート体制。
夫は、やりたいことがあると言っても、まだ具体的プランがあるわけでもないのですが、中高年の異分野への転換は、本人自体にも、受け入れ体制にも、いろいろハードルがあるということです。
これについては、まだ十分には書けませんが、女性の子育てと仕事の両立、ワーク・ライフ・バランス推進よりも、もっと、野放しなのが、セカンドライフのライフプランではないかと感じます。
退職後は、家でのんびり趣味と孫の世話で・・というのは、今の70代以上の世代。60代は団塊の世代で数が多いということもあり、「新現役」と国も施策を打ち出してきましたが、これまで在籍した業界での経験を活かすのではなく、別の新たなことにチャレンジしたいということは、まだまだ「想定外」なようです。(これは、ちょっと診断士的な視点です。)

エネルギー産業が、石炭→石油→原子力と移り、いま原子力に?が付いているように、夫が長年(私も少しは)在籍した情報処理業界も、激変しています。

我が家の世代交代とともに、世の中のいろんな分野での世代交代を見守りたいと思います。