ある公的な組織の幹部会議での話。いわゆる公務員的な体質を改善して、もっとサービス業としての意識を高めようと、様々な試みに取り組み始めた。外部からの訪問者(お客様)に対しては、「いらっしゃいませ」・・・当たり前のこの言葉が、自然に出るようになるのにも、少々の勇気と時間とが必要だ。

そして、話題になったのが、職員同士が互いにかけ合う挨拶の言葉。

「お疲れさま」という声をかけ合う職場は多いかも知れないが、これは、ほんとに疲れを感じさせてしまい、あまりよい言葉ではないのだという。経験40年のベテランホテルマンという幹部のアドバイスだ。

「ご苦労さま(です)」・・・これは、元警察官で危機管理担当の幹部が、警察官時代に使っていた仲間の挨拶だという。確かに、いつも市民の安全を守るご苦労の絶えない職場らしい言葉だ。一般的には、「ご苦労さま」は、上司が部下にかける言葉とされているが、職場によっては必ずしも当たらないのだろう。

前述の元ホテルマンは、仲間の挨拶は常に時間に関わらず、「おはようございます」が良いとおっしゃる。一般職員には、「芸能界みたい」と抵抗感があるが、相手を爽やかで気持よく仕事に向かわせる効果があるという。また、5メートル離れて挨拶をするのは「声かけ」で、1メートル前後の至近距離で「今日はいいお天気で気持ちいいですね」とか、「今日は冷えますね。風邪引いておられませんか」などという、1対1での「ささやき」とをうまく使い分けることも大切なのだという。

対上司、対同僚、それぞれにかける言葉には意味があり、職場の士気にも影響を与える。

皆さんの職場では、どんな挨拶の言葉をかけていますか?