もしどら
連休の谷間だが、大阪のとある中堅工具卸業の、IT経営戦略会議(第2回)に参加した。これは、話題の独立行政法人「中小企業基盤整備機構」が実施している中小企業施策のひとつで「戦略的CIO育成支援事業」を利用したプロジェクトである。

体育会系の監督(社長)の元、キャプテン、副キャプテン、マネージャー他、総勢13名のプロジェクト。うち、1名は東京からテレビ会議での参加だ。

このプロジェクトで唯一の女性で「マネージャー」と任命された彼女に、私は、前回ある本を読むことを薦めた。それは、通称「もしドラ」と言われベストセラーとなっている「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(http://www.amazon.co.jp/%E3%82%82%E3%81%97%E9%AB%98%E6%A0%A1%E9%87%8E%E7%90%83%E3%81%AE%E5%A5%B3%E5%AD%90%E3%83%9E%E3%83%8D%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%81%8C%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%81%AE%E3%80%8E%E3%83%9E%E3%83%8D%E3%82%B8%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88%E3%80%8F%E3%82%92%E8%AA%AD%E3%82%93%E3%81%A0%E3%82%89-%E5%B2%A9%E5%B4%8E-%E5%A4%8F%E6%B5%B7/dp/4478012032)である。

高校野球の女子マネと言うと、スコアつけたり、ユニフォームの洗濯したり、裏方さんのイメージが強いが、本来マネージャーの役割は・・・と考えることから、ドラッカーの「マネジメント」を読んで勉強し、実践するというストーリーの小説だ。

紅一点のプロジェクトメンバーに、そして、監督はじめ、他の男性メンバーにも、彼女の任務・役割を明確にしておかねば、という思いもあって、お薦めした。

と、今日会議室に現れた監督(社長)が、脇の下のファイルに「もしドラ」を挟んでいるではないか。そして、会議の締めくくりにこの本を紹介して、GW中に各自読んで感想を報告するように・・・とメンバーに伝えられた。

プロジェクトは、4時間近くの集中した議論の後、本社の屋上テラスに移動して、缶ビールでの懇親会となった。懇親の場で、彼女は言っていた。「北口さんから薦められた本を読んだところに、社長から同じ本を薦められたのでビックリした」と。

一冊の本のおかげで、メンバーが目指すべき方向が明確になり、想いの共有化が進んだ。

この企業は、ITを武器に新たなビジネスモデルを模索しようとしている。プロジェクトの今後が、楽しみになってきた。