就職活動が、「就活」と縮められ、「婚活」なる言葉まで出てきた。

マスコミやネットでは、情報過多とも言えるくらい。
大企業、一流(?)企業に、人より先んじて内定を取ろうとすれば、それなりの能力もノウハウも必要なんだろう。エントリーシートの書き方、面接での回答・・・

振り返って、自分のときはどうだったか?(30年以上前の話で恐縮です)

私の一番の関心事は、女性を一人前の戦力として、採用する気があるのかどうかだった。
 面接官(役員)・・・「いつまで働きたいですか?」
 私・・・「結婚退職などせず、ずっと働きつづけます。」
 面接官(役員)・・・「そ〜う、ずっと続けられてもねぇ〜・・・」
何故か、この部分のやりとりだけが、強烈に印象に残っている。
(後に、女性向けのセミナーでも、講師として何度もネタに使わせてもらった。)

今の面接では、こんなアカラサマな女性差別質問はないかも知れないが、就活マニュアルでは、どう対応するように示されているのだろう。
無難な回答ばかり意識しすぎて、本音を出せていないのではないだろうか?

ちなみに、私は、この面接を受けた会社からは無事内定をもらって実際に入社した(私はめでたいことにこの1社しか面接をうけていない)ので、会社名がおわかりのも多いとは思うが、その後、入社3年目に社内結婚し、会社では2例目となる出産休暇をとり、出産後2ヶ月で復職し、勤続7年で(そろそろ同期の男性と昇進の差がつき始めたことも引き金になって)退職した。面接官の役員のことばどおり、ほどほどに辞めたことになる。

現在では、男性も含めて大卒の3割が3年以内に最初に入社した企業を退職するという統計も出ている。まさに、人生にマニュアルなど通用しないのである。

若者よ、どうか、マニュアルやテクニックに頼りすぎて就活をしないで欲しい。
そして、一度、失敗したからと言って、あきらめないで欲しいなぁ。


そんな思いの中で、当時より現在の方がいいなと思うことが、2つある。

ひとつは、インターネットの存在。部屋に居ながらにして、多くの企業の情報をある程度収集することができる。私は、(あこがれていた)首都圏の某企業の情報を調べることも訪問することも叶わなかった。

もうひとつは、選択肢の多様化と、環境やツールが整備されていること。
当時、学生の私は、会社員や公務員の他に、「起業」という選択肢があることなど、思いもよらなかった。また、エントリーシートも、キャリアプランも、自分自身の強み・弱みを分析することも知らなかった。これからは、どんな立場・形態で仕事をするにも、必要なノウハウとなるだろう。


今、自分や妹の息子たちが、各々の「就活」やひょっとして「婚活」に直面する時期にきて、振り返ったり、取り越し苦労をしたりしながら、複雑で不思議な気分を味わっている。