とうとう、今日で大阪産業振興機構での業務が終わりました。

以下、これまでご支援させていただいた創業者や企業経営者の皆さんに、最後のご挨拶として送らせていただいたメールより、抜粋です。

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平成16年4月にサブマネージャーとして、大阪府中小企業支援センターの一員に加えていただいて以来、5年間、プロジェクトマネージャー、地域活性化チーフコーディネーター等、立場や名称が何度か変化しながらも、創業者や中小企業の皆さまとのお付き合いをさせていただいたことは、私にとってはたいへん有意義で貴重な経験でした。

 
卒業の常套句ではありますが、思い返せば走馬灯のように、皆さんのお顔やいろいろな場面が浮かんできます。


事業計画書を真ん中に、創業者の方とビジネスプランのブラッシュアップで知恵をしぼったこと。


予想外のトラブルで資金繰りに困窮した認定事業者に、「来週はもううちの会社無いかも知れません」と青い顔で言われ、マネージャーの無力を感じたこと。(この企業は、後に大きく成長されました。)


会社を訪問するたびに、社員数が増えていく様子を見て青年社長がとても頼もしく思えたこと。

そんなたくさんの思い出の中で、支援した事業者の方からいただいた、たいへん嬉しいメッセージ、そして、皆さまにぜひお伝えしておきたいメッセージをご紹介します。


ひとつは、テイクオフ大阪21の初期の頃に認定され、その後、順調に業績を伸ばされた企業の社長のことば。
“認定でいただける奨励金を期待していたら、思ったより金額が少なくがっかりした。しかし、考えてみたら、少ない資本金でたくさんの奨励金をもらったりしたら、かえって事業計画が甘くなっていたかも知れない。今となれば、あのぐらいの少額でよかったと思う。“

もうひとつは、認定後、基幹となる事業の競争力を高めるとともに、新たにインターネットに販路を広げて事業を拡大された企業の社長のことば。
“認定で魚(お金)はいただけなかったけれど、『魚の捕り方』を教えていただいた。考えてみたら、この方がずっと自社には有意義で有難いことだった。“

ご存知のように、現在、世の経済情勢が厳しい中、加えて、昨年来、大阪府は財政状況の改善に向けて、種々の施策や組織の見直しを図っておられます。

私が、この5年間で強く感じ確信していることは、企業支援は、お金をばら撒くことではなく、企業の想いを理解・共有し、それぞれの企業の体力に応じて、必要な体力強化策や筋力トレーニングの方法を提供することが一番だということです。

もちろん、そのためには支援する側も体力を蓄え、また常にトレーニング方法を研究し続けなければなりません。そして、企業に負けない、PDCAマネジメントが実践できる組織でなければ、十分な支援もできないと考えています。

大阪産業振興機構で、これまでの支援体制が継続できなくなることは、たいへん残念ですが、きっと、多くの予算をかけずとも、有益な中小企業支援策を 新たに講じていただけるものと、信じております。

そして、皆さまには、厳しい環境下でこそ、自社ならではの体力強化策を図っていただき、より一層の成長を遂げていただくよう、心からお祈りいたします。

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明日からは、また、新たな場所と立場で、しかし変わらぬ気持ちで企業支援を続ける予定ですので、今後ともよろしくお願いします。