いま家族経営の中小企業の経営を2つご支援しています。
家族経営といってもそれぞれ数十名の社員をかかえた経営者一族です。

ひとつは、このままではジリ貧になるという危機感を持って次期社長と目される息子さんを中心に経営計画プロジェクトを立ち上げされた企業。社内では「○○さん」と社長は息子さんのことを姓で呼ばれています。(もちろん同じ姓です)息子さんもプロジェクトのリーダーとして自覚を持っておられます。現社長はこれまで兄弟の確執などを経験されているようですが、それだけに自分は息子への事業継承をきちんとしたいと考えておられます。


もひとつの企業は大きな問題を抱えています。創業者である現社長が毎年多額の研究開発費を投入してある開発を行っているのですが実績につながらず、実の娘さんが専務として別の事業で売上実績をあげ社長である父の研究開発費を捻出しています。しかし既に限界に近く、父である社長に研究開発費の見直し削減をお願いしているのですが、全く聞き入れず「これはワシの会社だ、好きにさせてくれ」と言われる始末。

専務である娘さんからずい分長時間お話を伺いましたが、
「父のわがままを許してきたが、従業員に申し訳ない」・・
と冷静に話される一方、
「自分の父に経営者として辛く当らないといけないのが心苦しい」・・・と苦しんでおられます。


親子の数だけ親子関係にもいろいろあると思いますが、企業経営・事業継承という別のファクターが入るとほんとに複雑です。親子以外に社長と部下、会長と社長、など、別の役割での人間関係、利害関係が関わってくるからです。


日本の中小企業にはこういう同族経営の企業が結構多いですが、一旦もめると他人より解決が難しくなります。

先の彼女(専務)も「社長が父だから許してきたことが、経営者としては判断が甘かった」と言われています。
私は彼女を優れた経営者として尊敬していただけに、お互いが必要以上に傷つかないソフトランディングをしていただきたいと願っています。