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オフィスKITS 代表 北口祐規子(中小企業診断士・ITコーディネータ)です。

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2023年02月

2023年02月23日14:58【80歳越えの経営者さまに寄り添う】
【80歳越えの経営者さまに寄り添う】
経営者の高齢化、事業承継の問題は、統計データからも明らかですが、現場では・・
男女各々80歳越え、各々我々の生活には(恐らく)これからも欠かせない製品を作っている、とあるものづくり小規模製造業の経営者の悩みごとです。
Aさんは、父が創業した企業の2代目で様々な時代の変化に対応しながら堅実に60年間やってきたが、親族の後継者がいないまま、この年齢に。業績は良好でコロナ前まで借入もなし。現在のコロナ融資もすぐにでも返済できる状況。しかし、最大シェアの取引先から、後継者がいないことを理由に、3ヶ月後には取引を止めることを告げられた。
売上が半減しても、会社の行く末を決めるまで当面事業を続けていく意向だが、「事業譲渡」が実際可能なのか、それとも「廃業」を選ぶのか、各々の手続きや残るもののことも考えて検討したい。
Bさんは、夫が創業した事業を引き継いで、30年くらい苦労しながらも続けてきた。娘さんら4人の子がいるが、いずれも現在は生活基盤は別であり、うちの1人に継いで欲しいという本音をなかなか素直に言えない(相手も聞かない)状況で、今は、ちゃんとやってくれる人が居れば他人さんでも構わない、お父さんの会社を続けることが一番と考えている。そのため、在庫を減らし、経理処理を改善し、業績改善に頑張る日々。

どちらも、10年早く相談してよと言いたいところでもあるが、ひと回り以上年下の私が我が身を振り返るに、人生の先輩に今それを言っても始まらないな〜と。

こういう企業は、恐らく全国にはたくさんあり、サプライチェーンや地域経済の一端を担っている。
私のミッションは、寄り添いながら、本人がベストな意思決定をするサポートをすることだが、願わくば、これらの一定の経営基盤をもった企業を引き継いで、新たな企業へと成長・発展させてくれる若い世代が(親族以外から)どんどん出てくれること!
M&A市場の中でも一味違った産業の活性化につながることを願う。


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